転職市場で評価されるような、能動的なビジネスマンになりたいよ
そういった不安には2010年発刊の『英治出版 イシューからはじめよ』という書籍を勧めます
価値ある仕事に最大効率でケリをつけるためには「どのような問題を解くかが大事だ」ということを伝えている書籍
著者の安宅和人さんについては、こちらのページからどうぞ
イシューとは
イシューとは「解決する問題そのものの性質」に関わる言葉で、
- 構造化された仮説に基づき
- 立場によって結論が変わる(明確な意見につながる)
- 未解決の重大な問題
という条件を満たすものです。
素晴らしい仕事は「イシュー度の高い問題」を「高い水準の解決策」で解決した時に実現することが出来る、とされています。
もう少し分かりやすく教えて
身近なものに置き換えてみましょう
例えば、
- イシューの質:タンクの水量
- 解決策の質:蛇口の捻り具合
- 仕事のパフォーマンス:流れる水量
のように例えてみます。
蛇口から流れる水量を増やすための条件を考えてみましょう
まず、そもそも「タンクに大量の水(質の高いイシュー)」が無くてはなりません。そして、さらに「思い切り蛇口を捻る(質の高い解決策を考案する)」ことが必要です。
この2つの条件が揃って、初めて「蛇口から水量をいっぱい出す(素晴らしい仕事のパフォーマンスを出す)」ことが可能になります。
何となくイメージが掴めた気がするよ
それは良かったです。どんどん進みましょう
でも、もうひと越え、どんな意識でイシューを探せばいいの?
下記に整理します
イシューを探すためには「一般に信じられている事柄」の中で、
- 否定できる
- 異なる視点で説明できる
といった性質を持つ事柄を見つけ出そう、とする姿勢が重要になります。
自分なりの視点を持とうとする姿勢が大事、ということだね
イシュードリブン
イシュードリブンってなに?
イシューを基点とした「分析設計」への考え方、および「問題解決物語」のことです
イシューの役目は?
物語の「全体を貫く骨格」です
イシュードリブン、どうやるの?
下記に整理してみましょう
イシュードリブンな思考(イシューを基点とした思考)をするためには、
- まず「何に答えを出すか」という議論を行い、
- 次に「そのために、何を明らかにする必要があるか」を考え、
- 最後に、適切な相手に、事実ベースの「物語」として伝える
という、3つの大きな流れが必要になります。
イシュー化、構造化、メッセージ化とも表現できます
イシュー化の能力
根幹を成す「イシュー化の能力」を磨くためにはどうしたらいいの?
一次情報から多くの知見を得られるよう、多様な経験を通して「ベースとなる能力」を磨くことが大切です
何事にも、近道はありません。「常に考え続ける姿勢」が重要になります。
最終目標は、何事に対しても受け身にならず自分で確かめたことを基に、自分なりの世界観を創り出すことになります。それが、個性や魅力につながります。
「いま眼前にある現実を、どのような視点から切り出すか」が重要になる、ということだね
人間は「主観という名のフィルター」を通して現実を切り出して認識している、と表現できそうですね
優れた主観から、優れた仮説やイシューが生まれます。
多様な「体験」をし、それらの反省を通して「経験」という血肉に変えていくことが大切になります。そうすれば、おのずと優れた主観が磨かれて、自分なりの視点を持つことが可能になっていくと思われます。
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現代は、多様かつ高速の変化が生じる世界です。「終身雇用」「右肩上がり」の概念は崩れ、自分の身を守ってくれる存在は自分自身しかいません。
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