転職を考えるにあたって、世界トレンドが知りたいよ
そういった心配には2015年発刊の『日経BP社 ザ・セカンド・マシン・エイジ』を勧めます
機械が人間の頭脳を代替する「セカンド・マシン・エイジの到来」を予見する書籍
概要を掴む
セカンドってことは、ファーストもあった、ということ?
その通りで、ファースト・マシン・エイジでは、機械が人間の筋肉を代替しました
セカンド・マシン・エイジでは、機械は人間の何を代替するの?
頭脳の代替です。下表に整理しましょう
マシン・エイジ | 中心技術 | 倍増期間 | 代替物 | 成果 |
ファースト | 蒸気機関 | 50年 | 筋肉 | 工場と大量生産 鉄道と大量輸送 |
セカンド | デジタル機器 | 18ヶ月 | 頭脳 | 環境の制御 機械同士の通信 |
倍増期間とは、その性能が2倍になるまでに要する期間です。
ファースト・マシン・エイジの中心技術であった蒸気機関は、その性能が2倍になるまでに「50年の歳月」を必要としました。一方で、セカンド・マシン・エイジの中心技術であるデジタル機器の性能は、2倍になるまでに「わずか18ヶ月」しか必要としません。
昔は社会変化の速度がのんびりだったんだね
情報技術産業の台頭により、世界の変化は劇的に加速しました
ファースト・マシン・エイジとは
ファースト・マシン・エイジとは、蒸気機関を中心技術とした「人間の筋肉の代替」を進める動きです。
昔は全て手作業でモノを作っていたし、現代は鉄道輸送だけど昔は「飛脚」だったんだよね
その通りで、ファースト・マシン・エイジでは「工場と大量生産」「鉄道と大量輸送」が可能になりました
ファースト・マシン・エイジは、飛脚や人力車をはじめとした大量の仕事を消失させました。しかし、その性能向上の速度は遅かったため、人々は世代を超えて柔軟に仕事を変えていくことが出来ました。
両親は手工業に従事していても、子どもは工場設計者になる、といったケースだね
また、線路や生産ラインなど機械周辺の環境は人間が整備してあげる必要がありました。
決められた動作は出来ても、柔軟性に欠け、融通が効かなかったためです
セカンド・マシン・エイジとは
セカンド・マシン・エイジとは、デジタル機器を中心技術とした「人間の頭脳の代替」を進める動きです。人間のように、周辺環境に応じて柔軟に動作します。
一言で表現するとどういうこと?
ソフトバンクグループ創業者の孫正義氏の言葉を借りれば「スマートロボットの台頭」となります
いくつか具体例を見てみましょう。
周辺環境を認識しつつ、柔軟に動作を変えられるんだね
それを24時間365日、休憩なしでいけます
こういった製品が18ヶ月毎に性能を2倍にしながら台頭する時代です。
性能が2倍になるまでに50年を要したファースト・マシン・エイジのように「世代間で緩やかに人間の仕事が変わっていく」という変遷は、望むことが出来ません。
求められる能力
こんな時代に、人間に求められる能力って何だろう?
人間には、人間と繋がりたいという欲求があります
「社会の高生産性化」および「人間が、より人間と深く関係を持つ」ことを後押しする仕事の意義は、上昇していくことでしょう。具体的には
- 決断を行う経営者
- スマートロボットに関わる技術者
- 保育士といった「人間でないと困る仕事」
こういった仕事の意義が上昇していくものと思われます。
より人間らしい社会へと変遷していく、ということだね
人間主義の社会と表現できそうですね
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