アイドリング・エコノミーという言葉を聞いたんだけど、本質が分からないんだ
本質は「空き時間の有効活用」です
アイドリング・エコノミーとは
アイドリング・エコノミーとは「空き時間を有効活用することで生まれる経済活動」のことです。
例として、下記が挙げられます。
- 空き時間にドライバーをするUber
- 空き時間に食べ物の配達をするUberEats
- 空き時間に日用雑貨品を届けるgoPuff
- 空き家を宿泊場所として提供するAirbnb
24時間稼働しているわけでないものなら、何でもアイドリング・エコノミーの対象となりうるんだね
AirbnbやUberなど、近年台頭しつつある破壊的企業はアイドリング・エコノミーに基づくものが目立ちますね
Uberは「ドライバーの空き時間」と「車両の空き時間」の両方に基づいている、と言えそうだね
自動運転が実現すれば「車両の空き時間」だけに基づくサービス業となりそうです
ドライバーが不要な時代に突入する、ということか
TESLAも「車両の空き時間」を自動運転で有効活用することが見込まれています
ロボタクシーと言われる考え方だね
次なる未稼働資産
有効活用できるような空き時間を持つ資産は、どのようなものがあるでしょうか？いくつかの例を下記に挙げてみました。
- 人間の空き時間
- 職場の第1線を退いた女性
- MRIをはじめとした医療機器
まず第一に、人間の空き時間は無くならないと考えられます。
自動化や省人化が進むにつれて、業務遂行に必要な人員の数は減少していきます。休日の増加を含め、人間の空き時間は増加していくことでしょう。
株式運用の代行アプリを開発するWealthNaviは、上場企業だけど社員100名程度だね
上場時点では2桁でしたので、それでも増加した方です
企業の少数精鋭化は止まらないね
第二に、職場の第1線を退いた女性がいます。
結婚や出産を機に第1線を退いたものの、圧倒的な実力を持つ女性は、世の中に一定数います。在宅で可能な翻訳業務や秘書業務など、彼女たちの持つ能力を有効活用する動向は、今後活性化していくと思われます。
窓口さんは女性の優秀さに敏感だね
高校が共学だったので、女性の優秀さはよく知っています
学生時代にスポーツ指導者をしていた際も、女子チームが担当だったものね
「力仕事以外で、男女に能力差は無い」と心から思っています
第三に、MRIをはじめとした医療機器があります。
MRIは24時間稼働しているわけではなく、撮影までに1ヶ月ほど待たされることがあります。24時間365日いつでも撮影可能な「MRIセンター」が各地域に登場すれば、そのインパクトはかなり大きなものになると思われます。
3つ目は、私が医学科出身だからこそ感じる問題意識かもしれません
医療は規制産業だから、実現は難しそうだね
実際には「人員の問題」もあるので、夢物語の域を出ません
北原国際病院は「即日MRI撮影」を標榜していたね
十分な設備とスタッフがいるからこそ可能な偉業です
理事長も優秀だものね
どのカテゴリーにしても、今後のビジネス構想力は「空き資産を、それを必要としている人にリアルタイムで繋げること」に勝負点がある、と言えそうです。
誰か、空いてる時間に日用品を買って今すぐ届けてくれないかなぁ
goPuff創業者の構想ですね
最後に
あなたが働いている企業は、アイドリング・エコノミーの台頭から利益を得られる立場にありますか？
あなたの職務は、アイドリング・エコノミーによる雇用の流出に耐えられるものですか？
アイドリング・エコノミーによる雇用の流出って？
翻訳業務など、アイドリング・エコノミーの従事者に仕事を奪われることです
その答えが「NO」だった場合には、転職を考えることも1つの選択肢かもしれません。
時代は大転職時代へ
現代は、多様かつ高速の変化が生じる世界です。「終身雇用」「右肩上がり」の概念は崩れ、自分の身を守ってくれる存在は自分自身しかいません。
転職にはリスクを伴いますが、転職活動にはリスクがありません。御自身の「転職市場での価値」を知っておくことは、今後の社会を生き抜く第1歩となります。
これを機に、ぜひ転職エージェントに登録してみてください。
