製品やサービスの開発において、数値データからは見えないものがある気がするよ
そういった懸念には2017年発刊『ハーパー・コリンズ社 ジョブ理論』を勧めます
製品やサービスの開発において「顧客は何らかの問題を解決するために、製品を利用している」という、数値データからは分からない視点を提唱した書籍
ジョブ理論とは
端的に言えば、
客が「特定のプロダクトやサービスを購入して使用する」という行為を起こす理由は、何か?
という論点を中心とした理論です。
複雑で、訳がわからないよ
ひとつずつ、丁寧に考えていきましょう
ジョブとは
まず、ジョブとはある特定の状況下で、人が成し遂げようとする「進歩」のことです。
ヒマな状況(ある特定の状況)で、娯楽を求める(成し遂げようとする進歩)とか?
その通りで「NETFLIXのライバルはあらゆる娯楽」と捉えることが出来ます
暇つぶしする時間の奪い合い、だね
ジョブを理解するための思考の開始地点として、下記に挙げる論点があります。
- 成し遂げようとしている進歩は?
- 苦心している状況は?
- 進歩を成し遂げることを阻む障害物は?
- 不完全な解決策で我慢し、埋め合わせの行動を取っていないか?
- より良い解決策をもたらす品質の定義は?
上記のような論点に対してストーリー形式で解決策を練り上げることが必要です。
どれも、数値データではなく「製品が利用されている現場に行かないと分からないこと」だね
いわゆる現場主義は、観察主義とも言えそうです
着眼点は「顧客が得られる進歩」だね
「その製品やサービスを使うことで何が達成されるのか?」という視点が重要になります
ジョブが発生する状況を観察する
次に、ジョブは、何らかの困り事を含む特定の状況のもとで発生します。
自宅以外でくつろぎたい、とかだね
「スタバや図書館で解決することが可能なジョブ」を生み出す状況ですね
つまり、これがスタバや図書館の存在意義だ、と
「自宅以外でくつろぎたい、というジョブの解決」という文脈においては、スタバは図書館と競合しています
本来、製品やサービスの創造や改善とは、その存在意義となる「特定の状況」がスタート地点となることが理想的です。
現実には「とりあえず性能を改善」に走りがちだね
「存在意義に直結した性能」でない場合、良い結果を見込むことは困難です
そして、存在意義となる「特定の状況」を特定するために、数値データに限らない「観察」が重要になります。
「なぜ?」を見つけるための顧客を観察することの重要性が分かるね
こちらのページで紹介した、日本を代表するマーケターの森岡毅さんも「現場の重要性」を強調しています。そのため、森岡毅さんも「観察力」を重視している、と考えることが出来ます。
極めて優れた人物は、似た思考回路をしているようです
あなたは「解決するべきジョブ」が明確な仕事をしていますか?
あなたは、ジョブの明確化のために「顧客を十分に観察」していますか?
答えが「NO」だった場合には、転職を考えることも1つの選択肢かもしれません。
時代は大転職時代へ
現代は、多様かつ高速の変化が生じる世界です。「終身雇用」「右肩上がり」の概念は崩れ、自分の身を守ってくれる存在は自分自身しかいません。
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