人事職が重要と言っても、イメージが湧かないよ
日本を代表する人事の専門家 八木洋介さんに注目しましょう
難解な話を「ストーリー」に変換し、社員の信頼を獲得する能力
「物語」の重要性が分かる事例だ
こちらのページで紹介した書籍『ハイコンセプト』の考え方ですね
当ページを執筆している私は、幸運にも八木洋介さんから直接の薫陶を受ける機会に恵まれました。
当ページは書籍や講演からの情報だけでなく、直接受けた薫陶も加味した内容となっています。
八木洋介さんとは
八木洋介さんとは、書籍『戦略人事のビジョン』の著者として有名な、戦略人事を提唱する日本を代表する人事の専門家です。
NKK(現JFEスチール)での活躍を皮切りに、当時世界最強企業と言われたGEへ転職され、LIXILの副社長を経て、現在は株式会社people firstを創業されています。
ビジネススクールの講師をはじめ、各種の講演や楽天ピープル&カルチャー研究所の創設メンバーとして活躍されています。
当ホームページでは「人事職の重要性」を訴えているね
自動化や省人化にも強い職種と考えています
八木洋介さんの特性
八木洋介さんの卓越性を支える特性について考え続けた結果、八木洋介さんは「信頼を獲得する能力」の持ち主だ、という結論に至りました。
御自身が高い職位にあるにも関わらず「どのような肩書きの相手にも、耳を傾ける」「企業や御自身の考えを、分かりやすく伝えていく」という意識を、とても大事にしているように見受けられます。
社員の多くは「普通の人」だと言っているんだよね
「普通の人に伝わる表現で伝える」ことは、とても重要です
どうして「普通の人」に着目するの?
大企業では「大勢の普通の人の心」を動かす必要があるからです
八木洋介さんが「傾聴」「信頼」「納得感」を実現することで、部下の方々から「高い生産性」を引き出すことが可能になります。
- 傾聴:安心感をもたらす
- 信頼:仕事に「意義」をもたらす
- 納得感:仕事への注力を強化する
話は聞いてくれないし、信頼できないし、納得感の無い職場では、全力を尽くせないってことだね
真逆を考えると、非常に分かりやすいですね
LIXIL副社長の着任時には、真っ先に「権限はいらない」と明言されたそうです。
御自身の職務を「職位に伴う権限による、命令」ではなく「正しいことを、正しく伝え、正しく実現すること」と捉え、実際に実現されてきました。
八木洋介さんが解決を狙う問題
八木洋介さんが解決を狙う問題は「人事の戦略化」です。
戦略のない人事ってあるの?
「年功序列」や「ジョブローテーション」なども、戦略性に欠けている時があります
明確な目的が無いところに戦略は発生しないね
その通りで、まず「あるべき姿」の設計が重要です
人事の戦略化には、「戦略」「人事」「現場」の3つの側面があります。
戦略には、下記の本質があります。
- 経営陣の難解な考え
- 市場で「勝つ」ための方策
人事には、下記の本質があります。
- 翻訳:「難解な戦略」のストーリー化
- 環境整備:理不尽を減らす
現場には、下記の本質があります。
- 戦略への納得感
- 職務への誇りと注力
分かりやすくて、誇りの持てる職場にしたいんだね
価値創造の場所は「現場」ですから、勝つためには現場の力が必要です
執筆者である私はスポーツ指導者をしていた経験がありますが、戦略人事の役目は「スポーツ指導者の役目」と非常に似ています。
スポーツ指導者も人事も「自身が直接プレーする」ことはありません。その役目は「プレーヤーの能力を引き出す環境をつくること」で、それはスポーツ界でもビジネス界でも共通です。
あなたは、仕事に意義を感じることが出来ていますか?
あなたは、職場で納得感を感じることが出来ていますか?
あなたの職場では、戦略に基づいた人事が行われていますか?
その答えが「NO」だった場合、転職を考えることも1つの選択肢かもしれません。
時代は大転職時代へ
現代は、多様かつ高速の変化が生じる世界です。「終身雇用」「右肩上がり」の概念は崩れ、自分の身を守ってくれる存在は自分自身しかいません。
転職にはリスクを伴いますが、転職活動にはリスクがありません。御自身の「転職市場での価値」を知っておくことは、今後の社会を生き抜く第1歩となります。
これを機に、ぜひ転職エージェントに登録してみてください。