最近やたらとAIが叫ばれているけど、どういう概況なの?
ネット企業とAI企業には「およそ20年の時差」がある、と言われています
ネット企業とAI企業には20年の時差がある
いきなり「20年の時差」と言われたって、意味が分からないよ
一緒に考えていきましょう
GTC Japan 2018の講演において、東京大学の松尾豊教授は「ネット企業とAI企業との間には、およそ20年の時差がある」と提唱しています。
この提唱の本質は、これらの業界のリーディングカンパニーにおける
- 創業時期
- ビジネスモデルの形成
のタイミングに20年の時差がある、とするものです。
感覚的には理解しづらいですが、具体例を挙げていくと、AI産業における「”2020年前後”というタイミングの重要性」が見えてきます。恐ろしいまでの現実です。
本質は国境を越えたプラットフォームの登場です
2000年前後のネット業界
2000年前後といえば、今から約20年前だね
ネット業界では、どのような動きがあったのでしょうか
- 1994年:Amazon設立
- 1995年:MicrosoftがWindows 95発売
- 1996年:AmazonがAmazonアソシエイト開始
- 1997年:NETFLIX設立
- 1998年:Google, Tencent設立
- 1999年:Alibaba, Salesforce設立, Amazon創業者が「Time誌の“今年の人”」
- 2000年:Baidu設立, GoogleがGoogle Ads(現Google広告)開始
- 2001年:AppleがiTunes開始
- 2003年:GoogleがGoogle AdSense開始
- 2004年:facebook(現META Platforms), JD.com設立
- 2005年:YouTube設立
- 2006年:Spotify設立, AmazonがAWS開始
- 2007年:NETFLIXがストリーミング配信開始
- 2008年:GoogleがAndroid Market(現Google Play)開始, AppleがApp Store開始
よく耳にするサービスが目白押しだね
「現代のネット生活」に必要不可欠なサービス群が生まれています
AI企業群との時差が20年ということは…
2020年前後のAI業界
次に、2020年前後のAI業界について列挙してみましょう。
- 2009年:Googleが自動運転開発組織Waymo設立
- 2010年:DeepMind, WorkFusion, Paytm設立
- 2011年:iPhoneにSiri搭載
- 2012年:Grab, Lyft, 滴滴出行, ABEJA設立
- 2013年:OYO設立, Splunkがデータ解析環境Hunk開始
- 2014年:Preferred Networks設立, 画像生成AIの起源GAN発表
- 2015年:GoogleがAI開発環境TensorFlow開始, AmazonがAlexa Skills Kit開始
- 2016年:Deep X設立, AmazonがAmazon Go開始
- 2017年:Forbes誌「AI元年」, GoogleのAIが世界トップの囲碁棋士に勝利, 自然言語処理が可能なトランスフォーマー発表
- 2018年:GoogleのAIがタンパク質の立体構造予測大会で優勝, 文章生成を行う言語モデルGPT登場
- 2019年:facebookとCMUのAIが最難ルールで世界トップのポーカープレーヤーに勝利
- 2022年:対話型文章生成モデルChat GPT登場, 画像生成AIの作品がコロラド州立博覧会で優秀賞を受賞
この中に「近い未来、必要不可欠になるサービス」が含まれているんだね
そういうことになります。戦国時代のようですね
インターネットが実現した世界は「仮想世界をのぞき見る世界」でした。
これから、AIが実現する世界は「仮想世界に導かれる世界」になるのかもしれません。
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