未来を予想するにあたって、人類の将来が気になるよ
そういった思いには2018年発刊『河出書房新社 ホモ・デウス』を勧めます
人類が「人体を自在に設計・操作できるようになった時」に何が起こるか、その将来を予言する1冊
2つの前提
「予言」と言うからには、何らかの前提を踏まえているはずだよね
その通りで、以下の2つの前提を踏まえています
- 生物とは、生化学的なアルゴリズムに従ってデータ処理を行う主体である
- 意識と知能は分離することが可能であり、意識には意義が無い
アルゴリズムとは「一連の計算手法」のことです。より効率的に情報を収集・分析・処理するシステムが繁栄すると考えられています。
アルゴリズムは、その仕組みが判明すればハッキング出来そうだよね
遺伝子工学などによって可能になるだろう、と予言されています
超絶な身体能力や感性を持つ人類を創れる、ということか
一方で「意識と知能の分離」に関しては、意識を持たない知能の台頭が挙げられています。
最新のAIは「意識を持たない知能」と表現できそうだね
ここで「意識に価値は無い」と仮定すると、人間と最新のAIには差異が無いということになります
無理なく置き換え可能だと言うことだね
ホモ・デウスの台頭
人体をハッキングして強化したら、人類はどうなるのだろう
神のような存在「ホモ・デウス」が台頭する、と考えられます
デウスってなに?
神のことです
ホモ・デウスは「身体」「脳」「精神」が強化された人類です。
検索エンジンといった複雑なアルゴリズムを創出したり、自身の感情にまつわる生化学的アルゴリズムを自在にコントロールすることが出来ます。
難しい仕事は、軒並みホモ・デウスやコンピュータがやる時代になるんだね
多くの人々は「ただサービスを享受する人」になりそうです
どのような世界になるか
20世紀は「戦争」「大量生産」「大量消費」といった文脈から、政治的・経済的に一人ひとりに揺るぎない価値がありました。
21世紀は、その「揺るぎない価値」が揺らぐ時代になる、と想定されます。
「一般大衆は働く必要のない世界」が来るかもしれないってこと?
それを「幸福」と呼ぶかどうかは、意見が分かれそうです
歴史を学ぶ目的
歴史学者である著者は、歴史を学ぶ目的として「私たちをおさえる過去の手から逃れること」を挙げています。端的に表現すれば「共同体レベルの主観や思い込み」からの解放です。
ひとつの環境だけにいると「その環境内のルールが全てという思い込み」に囚われてしまいがちです。
書籍や、多様な人々との交流を通じて自身の思い込みを疑うことで、私たちをおさえる手から逃れる努力が必要です。
時代は大転職時代へ
現代は、多様かつ高速の変化が生じる世界です。「終身雇用」「右肩上がり」の概念は崩れ、自分の身を守ってくれる存在は自分自身しかいません。
転職にはリスクを伴いますが、転職活動にはリスクがありません。御自身の「転職市場での価値」を知っておくことは、今後の社会を生き抜く第1歩となります。
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