「これからはアジアの時代」と言われるけど、アジアの動向が気になるよ
そんな心配には2021年発刊「日経BP社 チャイナ・アセアンの衝撃」を勧めます
アセアン諸国と中国が形成するアジア経済圏の動向を「都市群経済」という視点から予見する書籍
アセアンの将来性
アセアンの将来性は、具体的にどうなの?
2030年には日本のGDPを超えると言われています
アセアンとは2時間以内で主要都市間を移動可能で、2010年から2040年に人口ボーナスを迎える国家群です。
若く、勢いのある国家群ということだね
今後の世界経済の成長を牽引することが期待されます
そんな将来性に溢れるアセアン諸国は、地理的な近接性もあり中国との連携を深めています。そこで重要になる概念が都市群です。
都市群とは
そもそも都市群ってなに?
中心都市と、その衛星都市で構成されるグループです
例えば?
中国の上海を中心とする「長江デルタ」が挙げられます
アリババが本拠地とする「抗州」も長江デルタのひとつだよね
都市群の中でも人口1,000万人を超えるギガ都市群は、日本には「東京圏」「近畿圏」の2ヶ所しかありません。そして、2030年時点においてもそれは変わらないと推測されています。
しかし、一方で2030年には中国に30ヶ所、アセアンに5ヶ所のギガ都市群が登場すると推測されています。
人口だけを見ても、アジアの将来性が分かるね
人口は経済予測の重要な因子になります
各都市群は、ひとつの国家内に留まらず、国境を越えた協力関係を築いています。
中国で言えば、東南アジア向けの貿易窓口として「広西チワン族自治区」と「雲南省」が挙げられます。それぞれ「海上物流」および「陸上物流」の要となることが見込まれます。
省や市と、国との連携が始まっているんだね
そういった動きをサブステート連携と言います
こういった動きは「姉妹都市」といった友好関係に重きを置く関係性とは大きく異なります。
「一大物流拠点と一大消費地点」というように、非常に経済的なつながりが強いことが特徴です。
「国家の平均としては中進国」でも都市群で言えば先進国を遥かに超えるということすらありえます
国家主導の都市群開発
日本では、各地方都市に「このプロジェクトは、この都市が担当」と指示する動向は、ほとんどありません。
すぐ思いつくのは静岡県裾野市のウーブン・シティくらい?
ウーブン・シティ計画を主導しているのはトヨタ自動車という企業ですが、近いものがあります
しかし、中国は「合省国」と表現して差し支えないほど、各省に「明確な差別化」が認められます。国家プロジェクトとしてこのプロジェクトは、この省にという動きも非常に盛んです。
日本で言えば、日本政府が「九州に半導体工場を集結!法人税も減免!」という号令をかける感じだね
中国政府のリーダーシップは驚異的と言えます
面白い動向はないの?
雄安地区に自動運転車を前提とする未来都市を創ろうとしています
道路の構図から作り込むってことか…
都市群連携で加速する世界経済
都市群連携によって、世界経済はより加速していきます。
餅は餅屋、といった具合に各都市に専門性が磨かれるからだね
数ある産業の中でも、注目は電子商取引(EC)です
電子商取引(EC)産業は、下記の要点が混ざり合った「ビジネスの総合格闘技」です。
- 小売
- 物流
- 決済(金融)
中国やアジア向けの電子商取引(EC)産業には、大きな未来があるかもしれません。
世界経済の成長から果実を得られるポジションに行く、という姿勢が重要になりそうです
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