現在の経済トレンドが知りたいよ
そういった気持ちには2008年発刊『翔泳社 クラウド化する世界』を勧めます
動力源の発展に焦点を当て、次なる動力源は「中央から供給されるコンピューティング」であると提唱する書籍
動力源の歴史
動力源の歴史は、ざっくりまとめると下記の変遷を辿ってきました。
- 筋力
- 水車
- 蒸気機関
- 工場ごとの発電機による電力
- 発電所からの電力
- コンピューティング
最初は筋力だったんだね
やがて電力のような抽象的なものになりました
電力は供給源が「工場ごと」と「発電所」の2段階があるんだね
「減衰なく遠方まで届けることを可能にした技術」のおかげです
発電所に供給源が一元化されたってことだね
電力と似て、コンピューティングの歴史には、大きく2つの流れがあります。
- 企業ごとのコンピューティング
- 中央から供給されるコンピューティング
1.の段階では、各企業ごとにデータセンターを構え、そのデータセンターを管理する労働者を雇っていました。
2.の段階になると、中央の大規模データセンターが台頭し、コンピューティング能力を広く供給するようになりました。
2.をクラウドコンピューティングと言います
AmazonのAWSや、MicrosoftのAzureが有名だね
NETFLIXをはじめとした様々な企業が利用しています
データ管理に慎重そうな三菱UFJ銀行も、近年AWSへ移行し始めたね
「企業ごとのデータセンターを管理していた従業員」は、今や必要ない時代になりつつあります。
現代は、社会トレンドを理解しておかないと、自分の職務が無くなるリスクがある時代です。
電力とコンピューティングの比較
電力とコンピューティングの共通点として「繋ぐだけで使える」「減衰なく遠方まで供給可能」といった事柄が挙げられます。
この共通点の結果、最終的に「供給の集中化」が生じ、巨大プラントが誕生します。
近年の動力源となっている電力とコンピューティングを比較すると、下記のような表(ビジネスマンの窓口 All Rights Reserved.)が出来上がります。
電力 | コンピューティング | |
象徴する世紀 | 20 | 21 |
対象 | 物体 | 情報 |
提供物 | 駆動力 | 処理能力 |
輸送網 | 交流送電網 | 光ファイバー |
中央の供給元 | 発電所 | データセンター |
富の源泉 | 企業 | 個人 |
AWSといったコンピューティングの中央の供給元は、21世紀になって台頭してきました
光ファイバーは、21世紀になってから整備されたもんね
20世紀は大量生産を実現可能な企業の時代でした
21世紀の富の源泉は個人なんだね
より正確には、優秀な個人からなる少数精鋭のチームです
一般的な個人は、どうやって稼いだらいいのだろう
次世代の壮大な社会課題です
大多数の人間は、ただサービスを消費するだけの人間になるかもしれないね
こちらのページで紹介した書籍『ホモ・デウス』の世界観ですね
電力によって多様な家電製品が使用可能になりました。
それと同様に、コンピューティングによって多様なサービスが利用可能になりました。
「買い物代行アプリ」のgoPuffは、コンピューティングによって利用可能になったサービスの代表例です。
需要と供給をマッチングするAIサービスだね
マッチングを計算するために膨大なコンピューティングを行なっています
それを身近なスマホで実現するなんてすごいね
必要なコンピューティング処理は、中央のデータセンターで、クラウドコンピューティングが行なっています
スマホは、もはや単なるスクリーンでしかないのか
「誰もがAWSなどのスーパーコンピュータを使ってサービスを開発できる素晴らしい時代」とも表現できます
自分なりの価値を生み出すことが求めれる時代だね
当ブログは、そのために役立つ記事を書こう、という気持ちで運営されています
最後に
あなたが働いている企業は、クラウド化の波に乗れていますか?
あなたが働いている企業は、自分なりの価値を生み出すことが歓迎されていますか?
その答えが「NO」だった場合には、転職を考えることも1つの選択肢かもしれません。
時代は大転職時代へ
現代は、多様かつ高速の変化が生じる世界です。「終身雇用」「右肩上がり」の概念は崩れ、自分の身を守ってくれる存在は自分自身しかいません。
転職にはリスクを伴いますが、転職活動にはリスクがありません。御自身の「転職市場での価値」を知っておくことは、今後の社会を生き抜く第1歩となります。
これを機に、ぜひ転職エージェントに登録してみてください。