デジタル化が経済に与える影響が気になるよ
そういった懸念には2014年発刊の『シンギュラリティ大学が教える飛躍する方法』を勧めます
競合他社の10倍以上の影響を生み出すような企業は「加速度的に進化する技術」に基づき、新しい組織運営を行うと提唱する書籍
デジタル化の影響
「情報社会」と言われるこれからの社会構造は、以下の変遷をたどりながら「指数関数的に成長する」と考えられます。
主に、AI、バイオテクノロジー、ロボティクス、医療、神経科学といった分野で情報化の波が発生しています。
多様な領域で指数関数的な成長が始まるんだね
これからの社会構造は、情報化を端緒に下記の変遷をたどるとされています。
- デジタル化
- 潜在的な変化：最初は変化が目立たない
- 破壊的な変化：やがて変化が目立ち始める
- 非物質化
- 非収益化
- 民主化：ありふれたものになる
物事が情報化されると、まず、デジタル化が生じます。デジタル化されると、収穫加速の法則により物事は指数関数的な成長を始めます。
収穫加速の法則って？
収穫加速の法則とは「情報化されれば、どんな分野でも指数関数的な成長を遂げる」とする、未来学者Ray Kurzweilが提唱する法則です
指数関数はどこが凄いの？
2倍が5回生じれば32倍、10回生じれば1024倍です
5回から10回までの成長の仕方がすごい
この爆発力が指数関数の特徴です
次に、潜在的な変化の段階に入ります。指数関数は、ある一定の水準までは地を這うようなグラフの形状をしているため、この段階では変化が目立ちません。
2倍が1回生じても、たかが2倍だものね
次に、破壊的な変化の段階に入ります。指数関数が爆発的な成長を見せ、目立った変化が生じます。
2倍が5回で32倍、10回で1024倍です
変化が目立ち始めるね
無視できない変化になります
その後、非物質化し、非収益化し、やがて民主化されます。
コンピュータはクラウド化されたね
非物質化の例ですね
課金の対象
事業環境がデジタル化されると、上記の変遷をたどり、これまでの状況は根底から覆されます。
儲けを出すチャンスが無くなっていく、ということ？
非収益化の段階より後では、その通りです
どうやって儲けを出すの？
注目を現金化する「広告業」は残ると思われます
一例ですが、下記への課金が考えられます
- 即時性：今すぐに実現
- カスタム性：自分の好みを実現
- 解説：使い方やニュースなど、解説が手に入る
- 具現化：3Dデータを、3Dプリントする
サービスの中に組み込まれるんだね
サービスレベルに応じた課金と言えそうです
オーダーメイド化が進む、とも言えそうだね
効率的で効果的なオーダーメイドのサービスが主流になりそうですね
これから台頭する企業群
これから台頭する企業群は、上記のような変遷をよく理解しています。
一言で言えば「稀少なものを所有し、ありふれたものへはアクセス権があればいい」と考える企業群が台頭していきます。
これからは「色々なものが民主化されて、ありふれたものが増える時代」ということだよね
ありふれたものは借りればいいので、所有する必要がありません
逆に、所有する必要のあるものは？
優秀なエンジニアや大量のデータといった、稀少なものです
ありふれたものと稀少なものを組み合わせる能力が求められるんだね
「宿泊場所のマッチング」を提供するAirbnbは、ありふれたものとして「空き家」を使いました
すでに米国で上場済みの一流企業だね
Airbnbはホテルを所有してはいません。「空き家へのアクセス権」を持っているだけです
本格的に民主化されたらどうなるの？
家主と借り手が直接やりとりする時代になります
そうなったらAirbnbはどうなるの？
わかりません
最先端の企業ですら、明日を保証されない時代なんだね
最後に
あなたが働いている会社の事業領域は、AIやバイオテクノロジーといった指数関数的な成長が見込める領域ですか？
あなたが働いている会社は、ありふれたものにはアクセス権があればいい、という割り切りを出来ていますか？
あなたの職務は、これから情報化を通して「デジタル化から民主化へ」と進む世界において、必要とされ続けるものですか？
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