ファイナンスとテクノロジーを掛け合わせた「フィンテック」という言葉を聞いたことがあるけど、その本質が分からないんだ
その本質は「従来の金融機関以外による、一般消費者向けの悩み解決」にあります
フィンテックとは
フィンテック(FinTech)とは、ファイナンス(Finance)とテクノロジー(Technology)を掛け合わせた言葉です。
前述した通り、その本質は下記にあります。
- 従来の金融機関でない企業によるサービスであること
- 機関投資家ではなく、一般消費者に向けられたサービスであること
- 従来の金融サービスにおける隠れていた課題や需要に応えるサービスであること
1つ目の従来の金融機関でない企業によるサービスであることは、例えば技術会社による決済サービスが挙げられます。
日本だとPayPayが有名だね
銀行口座に紐づいたサービスではありますが、PayPayはソフトバンク系列の企業です
従来の金融機関ではない企業による決済サービスなんだね
古株としてはJR系列のSuicaも挙げられます
窓口さんは「2010年ごろのカナダにSuicaがあれば」と思った経験があるんだよね
カナダでは交通費の支払いが非常に不便だったので「Suicaは、2010年時点で世界展開が可能な日本発のフィンテックだった」と、今でも思います
今ではGooglePayやApplePayに飲み込まれてしまったね
こちらのページでも紹介した通り、スマホ中心の時代ですね
2つ目の機関投資家でなく一般消費者向けに作られたサービスであることの代表例は株式運用代行アプリのWealthNaviです。
機関投資家って?
保険会社をはじめとした、資産運用の専門企業です
資産運用のプロ向けではなく、一般的な消費者に向けて作られたサービスだ、ということだね
WealthNaviは1%の手数料で世界中に投資をしてくれます
株式投資が身近になるのは、いいことだね
3つ目の従来の金融サービスにおける隠れていた課題や需要に応えるサービスであることの代表例は、送金サービスです。
今までは「海外で出稼ぎして、母国へ送金する」際に、多額の手数料がかかっていました。それをフィンテックは「低い手数料」で解決することが出来ます。
暗号資産BitCoinも海外送金に使われていたみたいだね
海外送金の多額な手数料を迂回する1つの手段になっていました
今ではスマホでピッと送金できて便利だね
スマホ送金の最前線といえば、ケニアのエムペサですね
こちらのページで紹介したリープフロッグ現象だね
フィンテックが創り上げる世界
フィンテックが台頭した結果、どのような世界観が台頭するのでしょうか。下記にまとめてみました。
- キャッシュレス化が進む
- 送金の手数料が低くなる
- 決済の手数料が低くなる
- 決済にかかる手間が少なくなる
- 融資にかかる手間が少なくなる
金融サービスが日常生活に溶け込むんだね
こちらのページで紹介した水道哲学に連なる系譜ですね
キャッシュレス化が進めば、小銭をジャラジャラと扱う手間も無くなるんだね
タクシーを降りる際の支払いも、その手間が無くなります
客は早く降りたいし、ドライバーは早く出発したいもんね
融資に関しても、Amazonをはじめとした技術会社が既に行なっています
製品の売れ行きを把握しているから、短時間で融資調査が終わるんだね
銀行から融資を受けるために書類を揃えたりする手間も、過去のものとなりそうです
「決済」「融資」の機能が外部に流出したら、銀行の機能はどうなるの?
「貯金」機能が証券会社に移行する、と仮定すれば、銀行の将来は分かりません
銀行の持つ「決済」「融資」「貯金」という機能は必要だけど、銀行自体は不要になるかもしれない、ということだね
最後に
あなたが働いている企業は、フィンテックの台頭から利益を得られる立場にありますか?
あなたの職務は、フィンテックの台頭による消失リスクから縁遠いところにありますか?
その答えが「NO」だった場合には、転職を考えることも1つの選択肢かもしれません。
時代は大転職時代へ
現代は、多様かつ高速の変化が生じる世界です。「終身雇用」「右肩上がり」の概念は崩れ、自分の身を守ってくれる存在は自分自身しかいません。
転職にはリスクを伴いますが、転職活動にはリスクがありません。御自身の「転職市場での価値」を知っておくことは、今後の社会を生き抜く第1歩となります。
これを機に、ぜひ転職エージェントに登録してみてください。